
特に女性ではホルモンの影響で便秘しやすく、また妊娠を契機に痔核が増悪する傾向にあります。
いぼ痔の治療は外用薬と内服薬がありますが、日頃の食生活、排便習慣も重要です。便秘外来では、薬による治療のみならず食事指導や漢方薬による排便コントロールで肛門トラブルを解決できるようお手伝いいたします。
おしりが腫れて痛みがでる病気としては、いぼ痔、肛門周囲膿瘍、臀部膿瘍などがあります。膿瘍を形成している場合には、局所麻酔下に切開排膿する必要があります。肛門周囲膿瘍は、痔瘻との関連が問題となってきます。痔瘻を形成する場合には、根本的手術治療が必要になり、入院手術となりますので連携病院にご紹介いたします。
大腸がんも乳がんと同様、近年増加傾向にある悪性腫瘍の一つです。便秘や肛門の違和感で受診される方もいます。市販薬で治らない、気になってしかたがない場合は早めに受診して下さい。
小さいお子様にも痔瘻など肛門の病気は起こります。お子様から相談があったらすぐに診察を受けさせて下さい。お子様が相談する時は症状がかなり進んでからになることが多いです。
病気は腸から始まる

います。これらの腸内細菌が様々な働きをして私たちの健康維持に役立って
います。
しかし、抗生物質や偏食による腸内環境の悪化が誘因となって腸内細菌のバランスが崩れると様々な健康障害を起こしてきます。免疫力の約60~70%は腸が担っていると考えられています。腸内環境の悪化は免疫力の低下につながり、感染症やアレルギーを引き起こしやすくなります。肌荒れ、便秘、体臭が気になる方、膀胱炎や習慣性流産の原因としても腸内細菌の異常が指摘されています。
慢性的に腸内細菌の異常が続いた場合、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患や大腸がんなどの原因となる可能生も考えられています。
腸内環境を良好に保つために食物繊維や、バナナ、大豆、アスパラガスなどオリゴ糖を含む食材も摂取しましょう。発酵食品やヨーグルトなど乳酸菌を含む食品を摂取しましょう。さらに腸内環境を積極的に強化したい方には乳酸菌サプリメントをご案内いたします。
問診
食生活、排便習慣、入浴習慣、症状経過などにつき問診させていただきます。 肛門病変の多くはこのような生活習慣のなかに原因があります。

直腸診と肛門鏡での診察
直腸診(指で肛門直腸の診察をします)と肛門鏡(肛門直腸の中をのぞく器械)で診察いたします。大腸がんが見つかることもあるので必要な検査です。 場合によっては大腸内視鏡検査をご提案いたします。

治療についての説明
治療法についてご説明いたします。また、治療に必要な生活指導も行います。入浴、トイレでのシャワー洗浄、円座、クッションなどの使用がいぼ痔の治療に役立ちます。
