ウクライン点滴療法について

欧州の一部とメキシコ、アラブ首長国連邦で癌の化学療法として認可され、米国、オーストリアで膵臓癌の希少疾病用薬品としての認可を得ています。
ウクラインの特徴としては、投与から数分でがん細胞に集積し、正常細胞には影響を与えず効果を発現します。
投与許容量が多く、皮下注射しても組織壊死を起こさず、血液脳関門を通過し脳腫瘍にも有効と考えられています。
また現在までのところ耐性に関する報告はありません。ウクラインは注射後速やかに腫瘍組織に蓄積し、がん細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導します。
また、血管新生阻害作用があり腫瘍の増大を抑制します。Tリンパ球やナチュラルキラー細胞を活性化してがん細胞に対する自己免疫力を増強します。
ウクラインの毒性は非常に低く、正常細胞に毒性を示す数百分の1の濃度でがん細胞を破壊することが出来ます。 副作用の少ない抗がん剤として注目を集めていますが、日本での保険適応はありません。
対象の方
- 結腸・直腸がん
- 乳がん
- 膀胱がん
- 前立腺がん
- 子宮頚がん
- 子宮体がん
- 口腔がん
- 小細胞性肺がん
- 非小細胞性肺がん
- 頭頸部がん
- 精巣がん
- 様々な肉腫
- 悪性黒色腫
- 悪性リンパ腫
治療の流れ
投与期間:1クール 10回
点滴間隔:週3回から
所用時間:60分から
点滴間隔:週3回から
所用時間:60分から
料金表
点滴内容 | 点滴時間 | 金額 |
---|---|---|
ウクライン | 約60分 | 15,000円(1回/点滴管理料含む) |
その他費用
輸入費用ウクライン1クール1箱40アンプル:5000ユーロ(約100万円)
副作用について
まれに嘔吐、倦怠感、発熱、腫瘍痛を生じますが、腫瘍の壊死に伴う反応と言われています。実際には、副作用はまれです。
※ウクライン療法は健康保険の利かない自由診療です